《 木 造 住 宅 用 語 集 》

あ行 か行 さ行 た行 な・は行 ま・や・ら・わ行




相欠き(あいかき)

木と木をつなぎ合わせる方法。

つなぎ合わせる相互の部材に同じ形の欠き込みを入れて、合わせる。
相の間(あいのま)

連続した三つの部屋の真ん中の小部屋の事。

部屋と部屋の間にあり、緩衝帯の役目をする。
相決り・合決り(あいじゃくり)

板と板が接する長辺の部分が互い違いに上下に重なり合うようにして接合する方法。

床板や天板を張り合わせる時に使う。
上がり框(あがりかまち)

床に段差のある場所で、上がる床の端に付けられる横材。

段差は200mm程度が多いが、安全のためには180mm以下という指針がある。
網代張り(あじろばり)

板や竹による床、壁、天井の仕上げの方法。

細長く削ったスギやヒノキの板や竹を、網のように編んで面を作ったもの。

垣根等の仕上げにも使われる。
雨押え(あまおさえ)

外壁を流れる雨水が建物に入らないように取り付ける板材。

外壁から屋根が出る場所、外壁上部の塗り壁から下部の板壁に変わる変わり目等に3/10程度の勾配で付けられる。
雨仕舞い(あまじまい)

雨水の流れを外に誘導する板や、止める水切りの目地等を施して、建物に雨水が入らないようにする。
荒壁・粗壁(あらかべ)

土壁の下塗りの段階をいう。
蟻継ぎ(ありつぎ)

角材同士を接合させる方法。相対する二つの接合部に細工をした凹凸の形状が、合わさり一体となる。

材の長さを足すための接合方法の一つでもある。

蟻継ぎが最も簡単で、さらに細工を加えた腰掛蟻継ぎがある。
合わせ梁(あわせはり)

二本の材を並べてボルト等で締め付けて一本化し、一本の梁として使う。
犬走り(いぬばしり)

建物の軒下や外壁の周囲を砂利やコンクリートで固めたもの。

雨水の跳ね返りから建物の裾を守る目的で軒の出によって変わるが、約60cmの幅で固められる。

建物の裾を引き締める効果もある。
縁甲板(えんこういた)

和風住宅の主に縁側や廊下に用いられる床材。
縁座敷(えんざしき)

座敷と外部の間にある畳敷きの廊下。
大壁(おおかべ)

壁の骨組みの方法の一つ。

壁の仕上げ材で柱と梁を覆う。

大きな壁面で室内が構成される事で、洋風の雰囲気を作り出す効果がある。
大引き(おおびき)

木造建物の最下階の床構造を構成する角材。

床板を受ける水平材(根太)を支える100mm程度の横架材で、最下階の床を支える。

垂直材(床束)によって支えられている。
納まり(おさまり)

部材の組み合わせ方。

各部分で、それを構成する材料が、技術、寸法、性能において、きちんと仕上がっている状態を収まりがよいという。
押縁(おしぶち)

板や合板、ガラス等の板状の部材の継ぎ目を押えて止める材料。

いろいろな素材の物が使われる。
追掛け大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)

角材同士を接合させる方法。相対する部材の接合面に勾配と段差をつけて、合体させたものに木片を貫通させて埋め込む方法。

木片の変わりに金属が使われる事もある。




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